証券業界のこれまでとこれから | 障害者転職エージェント ハッピー


証券業界のこれまでとこれから


日本のオンライン証券取引業界について
1.日本のオンライン証券業界の歴史
日本の証券取引の歴史は古く、1878年に設立された東京証券取引所がその始まりです。当初は、取引所のフロアで対面取引が行われていました。1999年には、技術の進歩とともに売買執行の迅速化やコスト削減、効率化を図ることを目的にすべての取引をシステム(電子化)に移行し、株券売買立会場が閉場されました。この電子化の流れが、オンライン証券取引の発展を大きく後押ししました。

同年の1999年には証券会社の仲介手数料が自由化され、これを期に低い手数料をサービスの「売り」にするオンライン証券会社も登場し、個人投資家にとって証券取引がより身近なものとなりました。

1996年以降に日本の金融市場の自由化を目指す「金融ビッグバン」政策が推進されたこともあり、1998年〜1999年頃には日本で初めてインターネットを利用した株式取引サービスが開始されるようになりました。

このように、日本のオンライン証券業界は技術革新と規制緩和によって、伝統的な対面取引から完全に電子化された競争の激しい市場へと変貌を遂げてきました。
2.業界の現状
近年、日本の株式市場は特に若い世代の投資家からの関心と活況を呈しているといわれています。2024年には改正されたNISA(少額投資非課税制度)が導入され、多くの家計が株式投資に資金を投入するようになりました。

投資信託市場においては、オンライン証券会社のシェアが拡大しており、従来の証券会社や銀行から顧客が流れる傾向にあります。特に、スマートフォンやパソコンを利用して取引を行う40代以下の層を中心に、オンライン証券の利用が広がっています。主要なオンライン証券会社としては、SBI証券をはじめ、楽天証券、マネックスグループ、auカブコム証券などがあります。

業界全体としては、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせたFinTech(フィンテック)の活用が積極的に進められており、AI(人工知能)、サイバーセキュリティ対策、クラウドサービス、ブロックチェーン技術などが導入されています。一方で、サイバー犯罪の増加も課題となっており、セキュリティ対策の強化が不可欠となっています。

このように、日本のオンライン証券取引業界は、成長を続けながら技術革新とセキュリティ対策の重要性が高まっている状況にあります。

3.今後の展望と潜在的な機会
今後もスマートフォンの普及やデジタルサービスの拡大に伴い、オンライン証券取引は成長を続けると予想されます。AIやブロックチェーンをはじめとするFinTech技術のさらなる統合は、新たなサービスの創出や業務効率の向上をもたらすといえます。

こうした変化を背景に、今後のオンライン証券業界ではユーザーインターフェースの改善や高度なツールの提供、全体的な顧客体験の向上に注力することで、投資家の獲得と維持を図ると考えられます。また、テクノロジーへの依存度が高まるにつれて、FinTech、データ分析、サイバーセキュリティ、ITなどの分野における専門人材の需要が増加することが予想されます。日本のオンライン証券取引業界の未来は、技術革新と顧客中心のデジタルサービスによって牽引され、FinTech分野の熟練した専門家にとって多くの機会が生まれると期待されています。

4.オンライン証券業界に求められる人材像
オンライン証券業界で働く、すなわちスタッフとして活躍するためには、いくつかの重要な資質が求められます。基本的なコンピュータースキルをはじめ、Word、Excel、PowerPointを用いた文書作成能力は、あればあるほど望ましいスキルといえます。また、オンラインプラットフォームやデジタルツールの利用経験や理解も強みとなります。

なお、「コールセンター」という領域であれば、ITスキル以上にコミュニケーション能力が重要と考えられています。たとえば、顧客のみならず上司・同僚からの問い合わせに明確かつ効果的に対応できるコミュニケーション能力は、業務の遂行を円滑にすることが期待できます。

問題解決能力もまた、コールセンタースタッフにとって望ましいスキルのひとつです。顧客からの問い合わせに対応し、問題を特定して解決策を見つける能力は、日々の業務で大きな成果を発揮することが期待できます。加えて、金融業界は常に変化しているため、状況の変化に柔軟に対応し、新しい知識やプロセスを学ぶ意欲も望ましいスキルといえるでしょう。

「スキル」という点以外では、顧客中心の考え方も非常に重要です。顧客の資産を扱うこの業界では、常に顧客のニーズを第一に考え、優れた顧客サービスを提供しようとする姿勢が求められます。

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