成功する障害者雇用での年収アップ方法 | 障害者転職エージェント ハッピー


成功する障害者雇用での年収アップ方法

ハッピーの山口です。
本年も、何卒よろしくお願いいたします!

今回のお題は、【成功する障害者雇用での年収アップ方法】です。

インターネット上には、年収アップに関する様々な情報が錯綜しています。結論をいえば、障害者雇用で年収アップするには、ずばり長期就業を実現して「生涯年収」で勝負することが最も賢い方法だと考えております。70歳まで働ける時代がすぐそこまで来ていることも後押ししています。私(山口)が身体障害当事者としての経験を基にお伝えすると、手帳取得後は「シンプルに、細く長く」働いていくことをおすすめさせて頂きます。

長期就業を実現できる環境や自身の性格と相性の良い職場への転職はおすすめですが、年収を上げる目的だけで転職を繰り返すことはおすすめいたしません。なぜなら、結局のところ行き着くのは「会社で働く」ということに大差はないからです。また、往々にして転職を繰り返す方は、会社ではなくご自身の内側に問題があることが多いのも気になるところです。

繰り返しとなりますが、働きやすい環境(ホワイト企業)やご自身と相性が合う会社への転職は大賛成です。もしも組織で働くこと(すなわち会社員でいること)に抵抗があれば、障害があってもご自身で起業を行うことも選択肢のひとつだと思います。多くはないケースですが、障害をお持ちの方でもご自身でお仕事をなさっている方はいらっしゃいます。

障害者手帳を取得することで日常生活に制限が生じてしまうことはありますが、障害者手帳を取得したことでしか得られない「気づき」や「学び」を得られることもまた事実です。健常者といわれる方々の中でも日々悩み、苦しみ、もがきながら生きている方は多くいらっしゃいます。

しかし、障害があるからといってチャレンジに制限が掛かったというわけではありません。ポジティブすぎる意見かもしれませんが、「できることとできないこと」の棲み分けがクリアになることで、かえって限られた人生の持ち時間を有効活用できるようになったという考え方もアリかも知れません。

あらためて主題に戻りますが、健常者であれば一般的には転職を繰り返しながら年収を上げていく方が多いといえます。これに対して、心身に大きなダメージを負って障害者手帳を取得した方々には、このような方法は適していないといえます。また、一部の転職エージェントは高収入を謳った広告で集客を行うことも多くみられますが、個人的にはそういったエージェントの利用はあまりおすすめできないというのが、当事者かつ長年にわたって障害者雇用に携わってきた私の本心です。

お仕事は必ずしも「続けること」だけが目的ではないのですが、以前より体力が減少し、変化にも対応しづらくなった障害のある方々にとっては「いかにして続けていくか」ということが、年収を上げていくという点でも最も大切なポイントになってくるといえます。

「結局、長期就業における生涯年収のアップ以外に年収アップ方法はないのか!」と思われる方のために個人的に強くおすすめするのが、「障害年金」の取得です。障害年金は等級数により受け取れる金額が変わりますが、毎年おおよそ60万円〜100万円ほどの金額が非課税で支給されます。私が障害者のエージェント業に従事しているなかで、障害年金に関して存じてない方が想像以上に多くいらっしゃいました(※私自身もそうでした)。

そもそもご自身が対象であるかどうかを把握されていない方や、役所で一度や二度、否定的な回答をされたことですぐに諦めてしまった方などが多くみられます。「結局、長期就業における生涯年収のアップ以外に年収アップ方法はないのか!」と思われる方のために個人的に強くおすすめするのが、「障害年金」の取得です。障害年金は等級数により受け取れる金額が変わりますが、毎年おおよそ60万円〜100万円ほどの金額が非課税で支給されます。

私が障害者のエージェント業に従事しているなかで、障害年金に関して存じてない方が想像以上に多くいらっしゃいました。精神に障害がある方で会社に勤められた経験をお持ちの方に関しては、支給される可能性が高いので社会保険労務士への相談をおすすめします。社会保険労務士は、障害年金取得の代行業務を生業にしているので心強い存在です。障害年金の助けがあれば生活設計はかなり楽になると思いますので、ぜひお試しください。

なお、私は障害年金の申請や受給に関してはおすすめなのですが、副業やリスキリングで年収アップを試みることにはあまり賛成できません。前述したように手帳保持者は以前に比べて体力が衰えていることが多いため、平日の夜間や週末は身体を休ませ、お仕事以外のことでリラックスすることが最重要と考えているからです。しっかりとメリハリを付けた生活習慣こそが、長期就業の土台になっていきます。

最後に、都市化された現代社会ではお金を気にして生きてしまうことは至極当然ですが、一方で巨万の富を稼いだアップル社の創業者スティーブ・ジョブスが56歳で亡くなる前、経済活動優先の自身の人生を悔いたことは有名な話です。

晩年ジョブス曰く、物資的豊かさの追求(お金の追求)や他者と比較は、わずか数十年の人生にはあまりにも勿体ないことだと語りました。障害のある方にとっても、ジョブスの最期の言葉には共感できるところはあるのではないでしょうか。

なぜならば、お金では買えない健康を再び損なってまで働かなければならない理由はないからです。

それでは本日も、「できることをできる範囲」で「ぼちぼち」やっていきましょう。