障害者採用で面接官が見ているところを教えちゃいます? | 障害者転職エージェント ハッピー


障害者採用で面接官が見ているところを教えちゃいます?


こんにちは。
障害者転職エージェントハッピーの山口です。

本日のお題は、【障害者採用で面接官が見ているところを教えちゃいます?】です。本当のところ、障害者採用の面接官がどんなところを見ているのかは気になりますよね。そんな疑問を払拭するべく、実際に障害者雇用で面接官が確認するポイントを皆様へご紹介いたします。

今回は、一般的な障害者採用の面接で見られる健康状態や経験業務、パソコンスキルなどの基本の基といわれているようなところは省いて、ハッピーならでの視点でご回答いたします。

ずばり結論からお伝えしますと、「お人柄」(素直さ)を一番見ております。
会社で働く上で大切な「組織従順性」、平易な言葉でお伝えすると「入社後、みんなと仲良くできるかどうか」というところです。また、相手をある程度立てながら、きちんとご自身のご意見も発信できるかどうかというところも見ております。

そして加点されるのは、実は「笑顔」です。あまり関係がないと考えられがちですが、面接では映画や舞台のオーディションのように、対面印象も影響してくるのです。なぜなら、障害者採用は企業側の採用スタンスにもよりますが、必ずしも健常者領域のような経営課題を解消するための採用ではなく、企業の社会的責任という側面での採用という意味合いもあるからです。そのため、一般採用のような能力偏重型ではない要素もあります。繰り返しとなりますが、障害者採用のスタンスは企業ごとに異なります。また、障害者雇用が上とか下とかの議論でもないので、あしからずご了承下さい。

あとは、正直なところを申し上げると障害者採用の面接官も人間です。可能であれば気持ち良くご一緒に働ける雰囲気をお持ちの方と働きたいと思うのが、人の心です。そもそもご質問したり、お話する度に気を遣ったり、余計なエネルギーを使わなければならない方とは、お仕事だけでなく、私生活でも避けたいのが本音です。そういった意味で「お人柄」は重宝されるのです。

今回、なぜ「お人柄」を取り上げたかというと、一部の障害者手帳保持者の中に稀ですがまるで障害者手帳を保持していることで特権を得たような振る舞いや的外れなご主張を繰り返す方もみられるので、そのリスクをコントロールするためです。もうひとつは、お人柄が良い方は素直な方が多いので、その柔軟な思考のもとPDCAを継続していくことで成長を十分に見込めるからです。このように、単に「印象が良いから」「笑顔が多いから」という表面的なことだけではなく、その背景には適切な根拠が存在するのです。

それ以外に面接官が見ているところを挙げると、面接官が求職者の就業イメージを持てるかどうかということです。こちらも原始的なアセスメント(人やものごとを客観的に評価、分析すること)と感じてしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、お互い生身の人間が行うことですので、定量的な観点だけではなく、業務内容と従業員のスキルや性格のマッチング度合いを示す業務適性、自社の社風に合った人材であるかどうかなど定性的な観点(数字であらわすことのできないものに対する評価のこと)でも面接官は評価します。

一方で、内定取得のために全力を尽くすことは大賛成ですが、面接のために無理矢理違う自分になる必要性もありません。内定取得したい気持ちがはやるばかりに、あまりにもいつもと違う打ち出しや発信だとミスマッチの原因になります。仕事の面接なので、「ありのままのあなたで大丈夫」とはいいづらいですが、一定の緊張感は保ちつつ、いつもの自然体のあなたも織り交ぜて頂くと丁度良いバランスになる気がします。

とはいえ、仰々しい言い方になってしまいますが、人生が掛かった面接時に「いつもの自然体の自分で臨んでください」と言われても、「どうすれば良いのですか?」という問いが出てくるかと思います。答えは、「開き直る」ということです。合否の判断は他者が行うものです。いくら求職者が叫んでもコントロールできないものに抗っても仕方がありません。

そして、ここが個人的には一番大切なことだと考えておりますが、「起こったどんな結果でも受け入れる」という覚悟さえあれば、感情は揺さぶられても魂を揺さぶれることはありません。まさに「言うは易く、行うは難し」ですが、面接で緊張を和らげる心得のひとつとして受け取っていただけると幸いです。

長々と綴りましたが、今回のお題である【障害者採用で面接官が見ているところを教えちゃいます?】の答えは、「お人柄」すなわち「謙虚で協力的な姿勢」になります。

それでは本日も、「できることをできる範囲」で「ぼちぼち」やっていきましょう。