Z世代に流行するMBTIと、障害者雇用(発達障害)における共通点
こんにちは。
障害者転職エージェントハッピーの山口です。
近年、若者のSNS上で見かける「MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)」というアルファベットの羅列は、特にZ世代の間で大きな人気を集めています。MBTIは、人間の性格を16タイプに分類し、自己理解や他者との関係性を深めるためのツールとして広く活用されています。Z世代は自己分析や自己表現への関心が非常に高く、そのニーズに応える形でMBTIが広がっているといえるかもしれません。この流行の背景には、自己理解を通じて他者との違いを受け入れ、より良いコミュニケーションを築きたいというZ世代ならではの価値観があると考えられます。
Z世代は、インターネットやSNSにあふれる膨大な情報の中で育ち、他者と比較される環境に頻繁にさらされてきました。そのため、自分自身の特性を深く理解し、自分らしい生き方を見つけることで、メンタルの安定を求める傾向が強く見られます。また、MBTIは具体的かつ視覚的に自己理解を深められるため、自己表現やキャリア選択のサポートツールとしても支持を集めています。この点も、MBTIがZ世代で広く流行している大きな要因といえます。
Z世代のSNS利用も、MBTIの人気を後押ししています。SNS上で自分の診断結果を共有したり、友人や仲間と比較したりする文化が、MBTIを自己表現の手段として使う動きを促進しています。また、もうひとつの大きな要因として、自己理解を深めることが現代社会を生き抜くためのセルフケア(=心理的自己防衛)として重要視されている点も挙げられます。
自分をよく知ることでストレスを軽減し、適切なキャリアや人間関係を選び、さらには自己肯定感を高めることができるため、こうしたニーズが一層高まっています。
このような背景の中で、MBTIと発達障害にはいくつか前向きな共通点が見られます。特に、自己理解を深めることが職業的な成功につながるという点です。発達障害を持つ方々は、一般的に他者とは異なる強みや特性を持っており、それを理解し、適切なサポートや職場環境を見つけることが、安定したキャリアを築く上で重要になります。たとえば、発達障害のある方々は、高い集中力や反復作業の持続力、規則性への適応力、細かいデータ分析能力、論理的思考力など、特定の分野で優れた能力を発揮することがあります。これらの特性は、適した仕事や環境でなければ十分に活かされません。したがって、特性に基づいた職場選びが不可欠です。この点は、MBTIを通じて自己理解を深め、自分に合った仕事や職場を見つけるプロセスと非常に似ています。
自己理解を深めることは、仕事選びにおいて重要であるだけでなく、個人の精神的な安定にも大きく寄与します。自分の強みや弱みを正しく理解し、それに合った環境で無理なく能力を発揮できるようにすることで、自己受容が進み、職場で感じるストレスも軽減されます。特に発達障害を持つ方々にとって、自分の特性を受け入れ、それに合った仕事を選ぶことは、長期的に安定した就業を実現するための重要なカギとなります。この考え方は、発達障害を持つ方に限らず、一般の方のキャリア形成にも共通する大切なポイントです。
このように、MBTIと障害者雇用、特に発達障害には、自己理解を深めることで自分に合った仕事や環境、働き方を選べるという前向きな共通点があります。Z世代がMBTIを活用して自分の性格や強みを分析し、最適なキャリアを見つけるように、発達障害を持つ方々も、自身の特性を理解して強みを活かせる仕事を選ぶことが、長期的なキャリアの安定や成功につながるといえるでしょう。
繰り返しになりますが、発達障害を持つ方々の転職や就職において、自己理解を深めることは無理なく自分らしく働くための重要なステップです。もしもキャリアや人生の選択に迷ったときは、MBTIなどのツールを活用し、自分自身と向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。自己理解は一見地味な作業に思えるかもしれませんが、キャリア選びだけでなく、精神的な安定をももたらす非常にパワフルな手段です。ぜひ皆様も試してみてください。障害者転職エージェント「ハッピー」のスタッフ一同、心より応援しております。
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